鈴鹿西ロータリークラブ

鈴鹿西ロータリークラブ御中

ごぶさたしております。奨学生の山中です。
連絡が大変滞り、申し訳ございません。
先日すべての課題が返却され、残すところ修士論文の執筆のみとなりました。
時の過ぎるはやさに驚く暇もなく、この頃は正直、気ばかりが焦る毎日です。論文の
テーマは「紛争後の平和構築におけるメディアの役割」です。当初はまったく違う内
容で考えていたのですが、何と申しますか一番身近な分野に落ち着きました。なかな
か背伸びができない自分の力量のなさを痛感しつつも、今年度の学生およそ120人の
中でメディアについて述べるのが私を含め2人ということもあり、これはこれ意義が
あることと言い聞かせております。締め切りは9月の上旬、これからの2か月はまさ
に缶詰状態の日々になるかと思います。

しかし皮肉にもイギリスは今、一年で一番気候の安定している日々が続いてい
ます。
ここブラッドフォードを含め国内各地で大小さまざまな夏の催しが開催され、
報道などでご存知かと存じますが、首脳会談に合わせて大規模なデモ行進が昨日、エ
ジンバラで開催されました。日も大変長くなりました。10時頃になってやっと、太陽
が北北西の方角に沈みます。そして朝は4時過ぎに、今度は北北東付近から白み始め
ます。この日の光、できることならあの厳しかった冬の毎日に少々お裾分けしていた
だきたかったものです。

それにしましても渡英からまもなく10か月が経ちます。私の指導教官は常日
頃、イギリスの修士課程というものは本当の意味での学びの始まりの場と説明するので
すが、何をどれほど吸収し、自分の血や肉とすることができたのだろうかと時にさい
なまれます。また学べば学ぶほど、紛争地からの報道に接するたびに、平和学という
学問の実現可能性に疑問を呈してしまうことがままあります。少々頼りのない発言で
はあるのですが、私にとっての平和学のまず一歩は、この無力感に打ち勝つことなの
かもしれません。

末筆になりますが、いつもロータリーの友をお送りいただき大変ありがとうご
ざいます。そちらではまだしばらく空模様のはっきりしない時期かと存じますが、梅
雨空といえども色とりどりの傘の花があちらこちらに咲く様子が目に浮かびます。し
かしイギリス人、かなりの雨でもなんのそのです。当初はその不合理さに首をかしげ
たものですが、10か月にわたるイギリス生活のおかげでしょうか、私も少々の雨なら
傘を差さなくなってしまいました。習慣というのは何ともおそろしいものです。いつ
もながら乱文どうぞご容赦ください。

山中智博


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Last Modified: September 6, 2005